ニュースで円安ドル高って聞くけどなんだろう?
為替(かわせ)の話だよ
まず、為替について理解しようね。
為替について理解できたかな?
それでは、今回は「円安ドル高」について小学生でも分かるように説明するよ。
円安ドル高とは
“円安ドル高”とは、日本円がアメリカドルに対して価値が下がっている、つまり円の価値が安く、ドルの価値が高くなっている状況を指します。通常、為替レートは国際的な金融市場で決定されます。そのレートが、1ドルを購入するのにより多くの円が必要となる状況を”円安ドル高”と言います。
分かりやすいようにお菓子に例えてみるよ。
「円安ドル高」というのは、お菓子を買うときにいつも100円だったチョコレートが突然150円になったときのような感じです。つまり、日本円がアメリカドルに対して「買い物力」が下がっている、つまり円が「弱く」、ドルが「強く」なっている状況を言います。これは、ドルを買うのにいつもより多くの円が必要になる、ということです。
円安ドル高になる要因とは
為替レートの変動は多くの要因によって引き起こされます。それらは、各国の経済の成長率、インフレーション、金利、政治的な安定性、貿易のバランス(輸出と輸入の差)、そして投資家の期待などです。
円安ドル高が進むと、日本から見てドル建ての輸入品が高くなり、逆に輸出は価格競争力が上がります。したがって、これは輸出企業にとっては良い影響を及ぼすかもしれませんが、輸入依存度が高い企業や、ドル建ての原材料を必要とする企業にとってはコストが上昇し、不利に働きます。また、一般の消費者にとっては、輸入品の価格が上昇するため、生活コストが増える可能性があります。
分かりやすいようにテストの点数に例えてみるね。
なぜこんなことが起きるのかというと、色々な理由があります。それはちょうど、学校のテストの点数が上がったり下がったりするのと同じで、勉強時間や、体調、寝不足など色々な要素が影響するんです。国同士の「お金のテスト」では、その国の経済がどれだけ成長しているか、物価が上がっていないか、政治が安定しているか、その国が他の国とどれだけ商売をしているか、などが要素となります。
そして、「円安ドル高」になると、アメリカから買ってくるものが高くなるので、それを使って何かを作る企業はコストが上がり、困ってしまいます。逆に、アメリカに何かを売る企業は、自分たちの商品が安くなるので、アメリカの人々にとっては買いやすくなります。そして、私たち一般の人々にとっては、アメリカから来るものが高くなるので、お小遣いがすぐになくなるかもしれません。
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