「なぜ、どうする?」って聞いたことある?
なぜ、どうするってどういう意味?
それは、問題を解決するための方法なんだよ。
高校生でも使えるんだ。興味ある?
どんな風に使えるの?
たとえば、何か悩みや問題があったら、その原因を考えてみるんだ。
それから、どうすれば解決できるかを考えるんだよ。
それでいいアイデアや解決策が見つかるかもしれない。
興味持てた?
なぜ?どうする?とは
皆さんは5W1Hを聞いたことがあると思います。
5W1Hとは、いつ(When)、どこで(Where)、誰が(Who)、何を(What)、なぜ(Why)、どうする(How)ですね。
いつ、どこで、誰が、何を・・・あたりまではイメージがつくけど、なぜ、どうする・・・ってどう使いこなせばいいか分からない人も多いと思います。私もその中の一人でした。
まず、なぜ、どうする?の使い方を確認しましょう。
「なぜ、どうする」は、原因や理由を探求し、問題解決や意思決定を支援するためのフレームワークです。
以下に「なぜ、どうする」の使い方を示します。
- 問題解決
- 問題が発生した場合、単に結果や状況を受け入れるのではなく、「なぜその問題が発生したのか」を追求します。問題の根本原因を見つけるために、「なぜ」を繰り返し質問し、それに対する具体的な「どう」の対策を考えます。例えば、売上が低下した場合、「なぜ売上が低下しているのか」という質問に対して、顧客ニーズの変化や競合他社の台頭などの原因を特定し、それに対して具体的な戦略を策定することができます。
- 意思決定
- 重要な意思決定を行う際にも、「なぜその選択肢を選ぶべきなのか」を考えることが重要です。「なぜ」を繰り返し質問し、それに対する理由や根拠を明確化します。そして、具体的な行動計画や目標につながる「どう」の手段を検討します。これにより、意思決定の正当性やリスクを評価し、より合理的な選択をすることができます。
- ループの繰り返し
- 「なぜ、どうする」は単発の質問や分析だけでなく、繰り返しのプロセスとしても活用できます。一度の「なぜ」の質問に対する「どう」の対策を実行し、その結果を評価することで、新たな問題や改善点が浮かび上がる可能性があります。これにより、持続的な改善や効率化が図れます。
「なぜ、どうする」の使い方は、問題解決や意思決定において論理的思考や分析を促し、より効果的な解決策や行動計画を導くことができます。また、多くの人々が参加するチームや会議においても、意見の深掘りや説明をするための有用な手法です。
抽象化と具現化
「なぜ、どうする」を抽象化と具現化の概念と関連づけて説明していきます。
抽象化は、具体的な事象や情報から一般的な原則や概念を抽出するプロセスです。抽象化によって、複雑な現実の問題や状況を簡略化し、本質的な要素やパターンを把握することができます。
これにより、問題解決や意思決定において一般化された理解や戦略を適用することが可能になります。
一方、具現化は、抽象的な概念やアイデアを具体的な行動や実践に落とし込むプロセスです。具現化によって、抽象的な目標や計画を具体的な手段や行動に翻訳することができます。
具現化は、目標の達成や変革の実現に向けて、具体的なステップやアクションプランを策定するために重要です。
「なぜ、どうする」は、抽象化と具現化を組み合わせた問題解決や改善活動の手法として活用されます。具体的な事象や課題に対して「なぜ」の質問を繰り返すことで、その根本原因や潜在的な要素を抽象化します。
そして、「どうする」の質問によって、抽象化された問題に具体的な解決策や対策を具現化します。
具体例として、製品の品質問題がある場合を考えてみましょう。
- 「なぜ製品の品質が低下しているのか」という質問に対して、品質管理プロセスの不備や原材料の問題などの原因が抽象化されます。
- それぞれの原因に対して「なぜその原因が起きているのか」という質問を繰り返すことで、より深い抽象化が行われます。例えば、品質管理プロセスの不備の原因が訓練不足やコミュニケーションの欠如であることが分かるかもしれません。
- 次に、「どうすれば製品の品質を改善できるのか」という質問に対して、具体的な具現化が行われます。
例えば、トレーニングプログラムの導入やコミュニケーション改善の取り組みなどが具体的なアクションとなります。
「なぜ、どうする」を抽象化と具現化と関連づけることで、問題解決や改善活動において、抽象的な概念や原則を具体的な行動に翻訳し、目標の達成に向けて効果的な手段を見つけることができます。
問題解決
問題が発生した場合、その問題の原因や要因を特定するために「なぜ」の質問を繰り返します。問題の根本原因を明確にするために、「なぜその問題が起きたのか」という質問に対して答えを見つけます。次に、解決策を見つけるために「どうする」の質問をします。これにより、具体的な改善策や対策を検討することができます。
例えば、売上が低下しているという問題がある場合
- なぜ売上が低下しているのかを分析します。
- 例えば、競合他社の台頭による市場シェアの減少、商品の需要変化、販売チャネルの問題などが原因として考えられます。
- それぞれの原因に対して「なぜその原因が起きているのか」という質問を繰り返し、さらなる根本原因を特定します。
- そして、「どうすればその問題を解決できるのか」という質問に対して、具体的な対策や改善策を考えます。
- 例えば、新たなマーケティング戦略の導入、製品ラインの見直し、販売チャネルの拡大などが挙げられます。
改善活動
プロセスや業務の改善を行う際にも「なぜ、どうする」が活用されます。問題が発生した箇所や課題を特定し、その原因を追求するために「なぜ」の質問を行います。次に、「どうする」の質問を通じて改善策を検討し、具体的なアクションを実行します。
例えば、製造プロセスの効率化が必要な場合
- なぜ製造プロセスが非効率なのかを分析します。
- 例えば、作業手順の不備、設備の老朽化、作業者のスキル不足などが原因として考えられます。
- それぞれの原因に対して「なぜその原因が起きているのか」という質問を繰り返し、根本原因を特定します。
- そして、「どうすれば製造プロセスを改善できるのか」という質問に対して、具体的な改善策や手法を検討します。
- 例えば、作業手順の見直し、新たな設備投資、作業者のトレーニングなどが挙げられます。
過去と未来
「なぜ、どうする」を過去と未来と関連づけることで、経験からの学びや将来の目標達成に向けた計画立てを支援することができます。
過去の経験において、「なぜ」の質問を通じて過去の出来事や結果の原因を分析し、学びを得ることが重要です。過去の成功や失敗を振り返ることで、良い点や問題点を把握し、その原因や要因を理解することができます。この理解は、将来の計画や行動の指針となる基礎となります。
一方、未来の目標達成に向けては、「どうする」の質問が重要です。目標を設定した場合、その目標に向かってどのような行動や戦略を取るべきかを考える必要があります。具体的な行動計画やアクションステップを立てることで、目標達成への道筋が明確になります。
過去と未来を関連づけるために、「なぜ、どうする」を活用する手順は以下のようになります。
- 過去の経験(なぜ)
- 過去の成功や失敗、出来事を振り返ります。
- 「なぜ」の質問を繰り返し、過去の出来事の原因や要因を分析します。
- 過去の経験から学んだ教訓やパターンを抽出します。
- 未来の目標(どうする)
- 将来の目標を設定します。
- 「どうすれば目標を達成できるのか」という質問をします。
- 具体的な行動計画や戦略を策定します。
- 過去からの学びを活かす
- 過去の経験から得た教訓やパターンを、未来の目標達成に活かします。
- 過去の成功要因や問題点を考慮し、未来の計画や行動の指針とします。
「なぜ、どうする」を過去と未来と関連づけることで、過去の経験からの学びを具体的な行動計画に反映させ、将来の目標達成に向けて効果的な方向性を見出すことができます。
まとめ
「なぜ、どうする?」は問題解決や改善のための重要なアプローチです。なぜ起きているのかを追求し、その原因や要因を明らかにすることで、具体的な解決策を見つけることができます。また、どうすれば解決できるのかを考えることで、目標に向かって行動する指針が得られます。過去の経験から学びを得ることで、未来に活かすことも可能です。このアプローチは、知恵と行動力を結びつけ、変革をもたらす強力なツールです。なぜ、どうすることで、問題解決能力の向上や目標達成に向けた効果的な手段を見出すことができます。
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