新しいことを始めても、いつも三日坊主になってしまいます
やり方を変えると上手くいくこともあるよ。
今回は、あまり聞き馴染みのないイベントアンカリングとタイムアンカリングについて説明していきます。
イベントアンカリングとは
イベントアンカリングは、習慣を形成するための効果的な手法の一つで、特定のイベントを新しい習慣のトリガーとする方法を指します。
具体的には、既存の生活の一部であるイベント(起床、食事、帰宅など)を新しい習慣と連携させることで、新しい行動を自然かつ効果的に組み込むことができます。例えば、「朝食後に歯を磨く」、「夕食後に運動する」、「帰宅したらすぐに部屋を片付ける」など、特定のイベントをトリガーとして新しい習慣を形成することができます。
この方法を用いると、新しい行動を日常生活に自然に組み込むことが可能になり、新しい習慣を維持するための意識的な労力を軽減することができます。
イベントアンカリングという言葉は、日本では一般的にはあまり使われません。その概念を表すときは、「習慣の連鎖」、「習慣のスタッキング」、あるいは「新しい習慣を既存の習慣に結びつける」といった表現が使われることが多いです。
しかし、今回はイベントとタイムの対比を表現する上で、分かりやすかったので採用しています。
タイムアンカリングとは
タイムアンカリングは、習慣を形成するための方法の一つで、これは特定の時間を新しい習慣のトリガーとする手法を指します。
具体的には、一日の中の特定の時間(例えば朝8時や夜10時など)を新しい行動と連携させます。例えば、「毎朝8時に瞑想をする」、「毎日昼12時にランチを食べる」、「毎晩10時に読書をする」など、特定の時間をトリガーとして新しい習慣を形成します。
この方法を利用すると、新しい習慣を日常生活にスケジュール化し、組み込むことが容易になります。また、時間を明確に設定することで、その習慣を維持するための自己管理がしやすくなります。
タイムアンカリングという言葉は、日本では一般的にはあまり使われません。この概念を表すときには、「時間を決めて習慣化する」、「特定の時間に新しい習慣を設定する」、あるいは「時間スケジューリング」などの表現が使われることがあります。また、このアイデアは「時間管理」や「効率的なスケジュール作り」の一部として広く理解されています。特定の時間に新しい習慣を設定することは、個人の生産性を高め、時間管理を改善する手法としてしばしば取り上げられます。
しかし、今回はイベントとタイムの対比を表現する上で、分かりやすかったので採用しています。
イベントアンカリングとタイムアンカリングの違いは?
イベントアンカリングとタイムアンカリングのそれぞれの違いを紹介します。
イベントアンカリング
タイムアンカリング
それぞれのアプローチは状況と目的によりますので、選ぶ際には自分のライフスタイルと目標に合ったものを選ぶことが重要です。
イベントアンカリングのやり方
イベントアンカリングは、既存のルーチンや習慣(イベント)に新しい習慣を連結することで、新しい習慣を形成します。以下に、イベントアンカリングを活用するための具体的なステップを示します。
1.既存の習慣を選ぶ
まず、毎日または定期的に行っている既存の習慣を選びます。これは朝のシャワー、昼食後の休憩、夕食の準備など、自動的に行われる活動でも構いません。
2.新しい習慣を選ぶ
次に、形成したい新しい習慣を選びます。これは運動、読書、瞑想など、自分が実現したい目標に関連する活動であることが重要です。
3.既存の習慣と新しい習慣を連結する
選んだ既存の習慣と新しい習慣を連結します。例えば、「朝のシャワー後に5分間瞑想する」、「昼食後に10分間読書する」、「夕食の準備中にポッドキャストを聴く」といった具体的なアクションプランを作ります。
4.実践と評価
連結した習慣を実践し、その結果を評価します。最初は新しい習慣を始めるのが難しく感じるかもしれませんが、続けていくことで次第に自然に感じられるようになります。それが難しい場合やうまくいかない場合は、習慣を調整したり、別の既存の習慣に新しい習慣を連結したりすることも考えてみてください。
イベントアンカリングは、新しい習慣を形成するための強力なツールです。しかし、それが必ずしもすぐに成功するわけではありません。だからこそ、自分自身に対して優しく、そして柔軟であることが大切です。時間をかけて、自分に最も合った方法を見つけることを心がけてください。
タイムアンカリングのやり方
タイムアンカリングは、特定の時間を新しい習慣のトリガーとして使用する手法です。以下に、タイムアンカリングを使用して新しい習慣を形成するためのステップを示します。
1.新しい習慣を選ぶ
まず、形成したい新しい習慣を選びます。これは運動、読書、瞑想など、自分が達成したい目標に関連する活動であることが重要です。
2.習慣を実行する時間を決める
次に、新しい習慣を実行する具体的な時間を決めます。これは一日の中で自分がその習慣を実行するのに最適な時間帯を選ぶことを意味します。
3.アラームまたはリマインダーを設定する
選んだ時間に新しい習慣を実行するためのリマインダーやアラームを設定します。これにより、時間が来たときに新しい習慣を実行することを思い出すのを助けます。
4.実践と評価
選んだ時間に新しい習慣を実行し、その結果を評価します。もし何らかの理由で選んだ時間がうまく働かない場合は、時間を調整したり、新しい習慣自体を見直したりすることも考えてみてください。
タイムアンカリングは新しい習慣を形成するための効果的な手法ですが、全ての人や全ての状況に適しているわけではありません。あなた自身のライフスタイルや目標に最も合った習慣形成の方法を見つけることが重要です。
どんな人に向いてるの?
イベントアンカリングとタイムアンカリングは、ある程度予測可能で安定した日常生活を持つ人々にとって有効な手法であると言えます。しかし、両者はそれぞれ特定の状況やライフスタイルにより適しているかもしれません。
イベントアンカリングは以下のような人々に特に向いているかもしれません:
- ルーチンが既に確立していて、その中に新しい習慣を組み込みたい人
- 自分自身の行動パターンを理解し、それに基づいて新しい習慣を作りたい人
- 積極的に自分の行動を調整し、新しい習慣を形成したい人
一方、タイムアンカリングは以下のような人々に特に向いているかもしれません:
- スケジュールが非常に詳細で、特定の時間に特定の活動を行うことが重要な人
- 高い自己調整能力を持ち、自分自身の時間を管理することに慣れている人
- 新しい習慣を特定の時間帯に結びつけることで、その習慣をより制度化しやすい人
しかし、これらは一般的なガイドラインであり、個々の人々の適応性や好みによります。最終的には、各個人のライフスタイルや目標に最も適した習慣形成の方法を見つけることが重要です。
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