債券は株式より安全なんだよね?
必ずしも安全ではないんだよ
今回は債券について、小学生でもわかるように説明していくよ。
債券とは
債券は、企業や政府などの組織が資金調達のために発行する金融商品の一種です。債券を購入することは、発行者に対する貸付行為とも解釈でき、その対価として発行者は定期的な利息(クーポン)の支払いと、債券の満期時に元本を返済するという義務を負います。
分かりやすく言うと、「お金を貸してくれたら、後で返すよ」という約束の証です。この約束を作った人や会社(借りる側)は、債券を買った人(貸す側)に、約束した時間が来たらお金を返すと言います。そしてその間、借りる側は貸す側に「利息」というお礼のお金を定期的に支払います。
たとえば、あなたが友達に10ドルを貸して、1週間後に11ドルで返すと約束したとします。それはまるで債券のようなものです。あなたが友達(借りる側)に10ドル(元本)を貸し(債券を売る)、友達は1週間後に11ドル(元本+利息)をあなたに返す(債券を償還する)という約束をしています。
債券は国や企業が大きなプロジェクトにお金を集めるためによく使われます。例えば、学校を建てるためにお金が必要な場合、市や町が債券を売って、そのお金を使って学校を建てることがあります。その後、市や町はその債券を買った人たちに、時間が経つにつれてお金を返します。
債券は、株式とともに投資の一般的な選択肢となっており、安定した収益を求める投資家によく選ばれます。ただし、発行者が利息の支払いまたは元本の返済を果たせないリスク(デフォルトリスク)が存在するため、投資時にはそのリスクを理解しておく必要があります。
債券の種類
債券って、それぞれ色々な種類があって、それぞれに特徴があるんだよ。それを考えてお金を貸す人が選ぶんだ。ちょっと複雑そうだけど、大丈夫、一緒に見ていこうね。
- 国債
- 国が発行する債券のことで、国からお金を借りる感じだよ。国がしっかりと返してくれると信じられるから、安全な投資とされているんだ。
- 企業債
- 会社が発行する債券のことで、会社からお金を借りる感じだよ。会社の信用度によってはちょっとリスクがあるけど、その分、利益も大きいかもしれないよ。
- 地方債
- 町や市が発行する債券のことで、公園や学校などのお金を集めるために使われるよ。
- 金利連動債券
- 利息が決まったものではなく、特定の指標に合わせて上下する債券だよ。
- ゼロクーポン債券
- この債券は、定期的に利息を払わないんだ。でも、元本が返ってくる時にはもとの値段よりも高くなっているから、その差額が利益になるんだ。
- 転換債券
- 特定の条件が揃ったら、この債券を会社の株式に変えることができるんだ。
- 優先債券
- もし会社がお金を返せなくなったら(破産したら)、この債券は他の債券よりも先に返されるんだ。
それぞれの債券には色々な特徴があるから、その特徴を理解してから、どの債券に投資するか考えるといいよ。
債券のランク
債券のランクっていうのは、債券がどれだけ安全か、またはリスクがあるかを示す評価のことだよ。債券の発行者、つまりお金を借りる側が利息や元本(最初に借りたお金)を返せるかどうか、その可能性を示すものだよ。リスクが高ければ高いほどランクは下がり、逆にリスクが低ければ低いほどランクは上がるよ。
このランクは、専門の機関が評価して名前をつけているんだ。その名前をクレジットレーティングと言うんだよ。それぞれの機関が、お金を借りる側のお金の状況や業界の状況、経済の状況などを見て、返済能力を評価するんだ。
このランクは、クレジットレーティングとも呼ばれ、専門の格付け機関(たとえばスタンダード&プアーズ(S&P)、ムーディーズ、フィッチ・レーティングスなど)によって評価・発表されてるんだ。
それぞれの機関が、お金を借りる側のお金の状況や業界の状況、経済の状況などを見て、返済能力を評価するんだ。
ランクは、アルファベットの文字で示されることが多いよ。例えば、S&Pの場合、「AAA」はすごく信用できる、という意味で、「D」は返せない(デフォルト)という意味だよ。
このランクを見て、投資家は自分がどれだけリスクを取れるかに合わせて債券を選ぶことができるんだ。でも、このランクは過去の情報に基づいているから、これから先どうなるかは完全には予想できないんだよ。だから、ランクはあくまで参考の一つとして考えてね。
国別のランキングは下記で確認できるよ。
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